顎関節症の原因①:悪い癖と姿勢。簡単チェック
原因には「顎に悪い影響をあたえる癖や姿勢」というものがあります。
原因であるそれらの癖や姿勢を直さなければ、当然治ることはありません。 たとえ一時的に治っても、癖が残っている場合は再発してしまう可能性が高いのです。 そのため、下記に当てはまるような癖はないかご自身でチェックしてみてください。
癖のチェックをしてみましょう
原因になる癖のチェック
物を食べる時に片方の顎だけで噛む。
横を向きながらテレビを見るなどして、顔をまっすぐ向けずに食事をする。
長時間のほほ杖、または頻度の多いほほ杖。
顎と肩で電話をはさむ。
食いしばり。(日中)
歯ぎしり。(夜間)
姿勢の悪さ
上記の癖が2つ以上あるようですと顎関節症になりやすく、また、治りにくい状態になります。
上記の解説
1. 物を食べる時に片方の顎だけで噛む
片方だけの咀嚼筋(そしゃくきん・噛む筋肉のこと)を多用することで、片方の顎の筋肉や関節に負担がかかります。 すると、負担がかかっている方にゆがんでいき、結果として顎の関節や関節円盤という軟骨がずれてきて様々な症状だ出て来ることになります。
2. 横を向きながらテレビを見るなどして顔をまっすぐ向けずに食事をする。
実は、顎と首は連動して動きます。横を向いている状態は首がねじれていますので、顎も少々ねじれているのです。その状態で食事をするなど顎を使い続けると、様々な症状が出てきます。
通常、一週間ていど続けたぐらいでは大丈夫ですが、食事の際の席とテレビの位置が数か月以上に渡り同じ状態ですと、咀嚼筋に負担がかかってくるのです。
3. 長時間のほほ杖、または頻度の多いほほ杖
ほほ杖は、顎を横に押しているような力がかかりますので、片側だけだったり長時間や頻度が多かったりするとゆがみやすくなります。
4. 顎と肩で電話をはさむ
長時間のほほ杖と同様、顎を横から押しているようなものです。 それにプラスして肩を持ち上げていますので肩と首の筋肉が緊張してきます。 すると、無意識に電話を挟んでいる方と逆の方にずれてきてしまい、顎に症状が出やすい状態が作られます。ハンズフリーのイヤホンマイクなどを利用することをお勧めします。
解説は重要です
5. 食いしばり(日中)
無意識に噛みしめや食いしばりをしていると、咀嚼筋(そしゃくきん)が常に緊張してしまいます。 そのため顎に大きな負担がかかることになります。
関節は、てこの作用の力がかかるので、噛むという行為は関節にとても大きな負担がかかっているのです。また、咀嚼筋の緊張が脳に伝わり脳が興奮してきて不安などの症状がでてくることもあります。
6. 歯ぎしり(夜間)
歯ぎしりは、食いしばりと同じ状況+食いしばったまま顎を横に動かすことをします。 そのため、食いしばり以上の非常に大きな負担がかかっています。
7. 姿勢の悪さ
姿勢が悪いと、顎の位置がずれてきます。たとえば、猫背の方は顔に対して下顎が奥に入ってきます。 すると口が開けにくい状態になります。この状態が続くと口が開かなくなったりもします。また、首が横に少し傾いていたり、顔が少し横を向いたりする状態でも顎の位置が変わるので、この状態が長期間続くと症状が出てきます。