2.首が傾いていたり、回旋していないか
首の動きと顎の動きは連動しています。そのため首がゆがんでいると顎もゆがんでしまいます。
ちなみに、通常は顎と首は反対にゆがみます。たとえば首が右に倒れていたら右の顎が上がります。首が前に倒れていたら顎の前が上がろうとします。
このことから日頃の首のゆがみで、噛みやすい位置が決まってしまいます。
例えば、首が右に倒れるようにゆがんでいると、右の上顎(上の歯が付いている骨)は下がります。しかし、顎は首と反対方向に動きますので、首が右に倒れると右の顎は上がってくるのです。
すると右の上顎は下がり、右の下顎は上がるので、右の方が左より噛みやすくなるのです。この顎のゆがみで右で噛む癖が出来てしまいます。
このまま右噛みを続けていると、首は右にゆがんだまま固定化されてしまいます。首が固定化されると、顎もゆがんだまま固定化されてしまうのです。
首の傾きと顎の関係
専門家は首の傾きや触診(手で触る)やモーションパルペーション(動きのチェック法)を使いチェックします。これは経験が必要なので、一般の方は下記の方法でチェックをしてみてください。
自分で出来る首の動きのテスト
- 左右に倒して同じぐらい倒れるか
- 左右に向いて同じぐらい向けるか
- 首を前に倒して顎と首で紙がはさむことができるか
- 姿勢を正して首を後ろに倒した時、自分の真上の天井を眼球を動かさずに見ることができるか
専門家が使う顎関節症チェックは以下の7つ